驚愕のPat Metheny『Orchestrion』

 前回行ったコンサートは間違いなく25年以上前。五反田だったかなぁ。
 自動楽器演奏装置を総称してOrchestrionと呼ぶのも初めて聞いたし。
 それをドラム、パーカッション各種、ベース、ビブラフォーン、マリンバ、ギター、
 ピアノ、瓶に空気を吹き込んで音を出すジャグ等に拡げてネットワークし、
 自分で弾くギターや沢山のペダルで操り、完全に一人でオクテット並の
 セッションを、休むことなく3時間弱。
 最初一人ででてきてアコースティックギターで3曲。その後背後の幕が取り払われると
 そこには複雑な装置で囲まれた楽器群が。
 最初は違和感があったんですが、徐々に引き込まれて。
 驚きという意味ではダラスで観たコンサートで一番かも。

 でも、メロディアスな、大きな川がうねるような音は昔と変らず。
 ストイックに引き続ける姿も、もじゃもじゃ頭も昔のまま。
 55歳だって。
 堀井君、Pat Methenyは凄いことになってるよ。
 君のことを思い出して、少し切なくなって。