傑作!『The Hangover』

 会社帰りに自宅近所の映画館で。


 一本目は『The Hangover』
 映画を観てこんなに笑ったのは学生の時に『MASH』を
 観て以来。間違いなく現代コメディの傑作。
 バカバカしくて、ブラックで、いろんな意味でincorrectで。
 下品過ぎず、上品過ぎず、かすかなドラマも絶妙に入っていて。
 観終わった後もしばらく笑顔が続いていたし今でも
 まだ思い出し笑いができるくらい。
 結婚式を二日後に控えた新郎と友人二人(先生と歯医者)、
 新郎の義理の弟の4人がラスベガスにBachelor Partyに向かう。
 シーザーズパレスにチェックインして最初にやったのが
 屋上での乾杯。屋上からみえる夜景が日の出に変り、翌朝
 ホテルのスイートで次々に目を覚ます3人。部屋の中は大荒れ、
 鶏は歩いてるは、バスルームに虎がいるは、クローゼットには
 赤ちゃんまで。3人とも何の記憶も無く。
 おまけに新郎が寝ていたはずの部屋にはマットレスとともに
 新郎もいない。
 ここから始まる、前夜の記憶と新郎探し。
 これが、もう次から次へとおかしいエピソードの連続で。
 ストーリの斬新さと全体のバランスと役者の演技とで、
 稀にみる出来に仕上がっている。
 とりあえず、監督と脚本と編集はアカデミーの候補になる、
 と言ってしまおう。9点。
 素晴らしい。ちょっと褒めすぎか。


 二本目は『The Taking of Pelham 123』
 NYの地下鉄ジャックとたまたま犯人からの通信を受けた
 管制センタのディスパッチャのドラマ。
 犯人のリーダ役にTravolta、ディスパッチャ役にWashington。
 あと数分長くして犯人の動機の掘り下げもう少しやればいいのに。
 Travoltaはよろしい。Washington、太りました。役作りだけじゃないような。
 7点。