『Billy Elliot』
夜良く眠れず。朝ホテルの無料朝食を少し。
食後ホテルで『テンペスト』を読み進む。
10時半過ぎにホテルを出て、地下鉄で9丁目まで。Union Squareの市をゆっくり見る。
オバマ大統領グッズがいろいろ。
ランチはUnion Square Cafe。開店少し前から並んでカウンタに座る。去年と同じものを食べる。
これはカラカラオレンジのサラダ。
ミュージカル一本目は『Billy Elliot』。
2000年の映画の舞台化。監督は同じStephen Daldry。一番最近は『The Reader』撮ってます。
とても、とても上手に作ってあります。音楽はElton Johnだし。
ドラマ、歌、ダンス、それにこの場合は子役達の達者さが加わって、素晴らしいバランスで
仕上がっています。
お母さんの手紙を読むシーン、お父さんがクリスマスパーティの後ストを破って働きにでる
シーン、Billyが旅立つシーンで涙。
一端幕が下りた後、みんなでツツを来てメチャメチャ楽しそうに踊るラストシーンが素晴らしい。
Billy役は3人の少年がやっているとのことですが、この日はKiril Kulish君。歌も踊りも演技も
達者なものです。前から3番目の端っこの席でしたが、何回かの見せ場の踊りのシーンの後では彼の興奮が
伝わってきます。
近所の(将来ゲイになる)少年Michael役が良い。彼とBillyの二人で唄い踊る"Expressing Yourself"が
一幕のショウストッパー。二幕の"Electricity"。最後の(何というんでしょう)ターンで決めた後は
しばらく拍手がなりやみません。歌はバラードの"Dear Billy"がきれい。
Mrs. Wilkinson役のHayden Gwynne、おばあちゃんのCarole Shelley、お父さん役のGregory Jbara
が素晴らしい。この3人はTonyの候補になるでしょう。Jbaraは2005年の『Dirty Rotten Scoundrel』で
Lithgowの助手役をやっていた役者。懐かしや。あのお父さんの雰囲気を良く出していました。
まあ、Tonyのミュージカル作品賞は(他見てませんが)決まりでしょう。
幸せな気分で劇場を後にして、夕飯は会社の同僚においしいと教えてもらった焼き鳥屋『Totto』。
日本酒をちびちびやりながら久しぶりに焼き鳥らしい焼き鳥をほおばる。なかなか良かったです。
その後、まだ少し時間があったのでぶらぶらし、結局いつも行く和菓子屋で豆大福とどら焼きを買う。
この日2本目は『Guys & Dolls』。古典的ミュージカルコメディのリバイバル。
昔東京で観たことがあります。
ダンスのキレはさすがなんですが、主要キャストの歌が今ひとつで、ずっと乗り切れません。
正直なんだかなぁと思ってたんですが、二幕目の後半『Sit Down, You're Rockin' the Boat』で
印象が一変。このナンバは素晴らしかった。さすがブロードウェイオリジナルキャストって感じ。
Salvation Armyのお堅いリーダ役をやるKate Jennings Grantっていう女優さんはぴったりで
良かったですが、後の主役級はいまいち。まだ正式オープン前だけど、もうちょっとなんとかしないと
危ないんじゃないかしら。
11時前にホテルに着いてシャワを浴びてすぐ寝る。