久々のKD Theater、良かった『Zanna, Don't!』

 夜、新聞評の良かったUptown Playersのミュージカル『Zanna, Don't!』。
 KD Theaterは久しぶりの2回目。
 2003年にOff Broadwayで3ヶ月程上演され、その後Broadway化の話が浮かんでは消えてと。
 その年にはOuter Critics Awardにノミネートされた作品。
 いろんな劇団が上演権を買っていろんなところでやってるとのことですが、
 ダラスでは初上演。
 架空の高校が舞台。同性愛が正常で、異性愛が異常な時代と言う設定。
 男の子同士のカップル、女の子同士のカップルの中から異性愛が芽生え、
 異端視されながらも結局愛は愛でいいじゃん、みたいな話を、
 縁結びの魔法使い能力を持つ男の子(ゲイの設定です)が狂言回し役になって
 進めるミュージカルコメディ。
 曲がなかなかすばらしいし、可愛い振り付けのダンスも楽しいし、今回の役者達が
 演技も歌も踊りもちゃんとそれなりで、期待以上に楽しかった。素晴らしい。
 これ、ほとんど同性愛差別だけがモチーフになっているところが弱くて、もう少し
 ふくらませないとね。
 例えば『Avenue Q』だと同性愛+人種差別+貧富による階層とか入れてるし。
 でも、それを補って十分な歌とパフォーマンスで、これで$30は納得。
 舞台の周りに200席程の客席があるこじんまりしたKD Theaterはやはりよろしいです。


 今日の客席の8割は男性。ほとんどがゲイのカップルかグループ。手をとりあって
 観ている人たちも。最初の間ちょっとだけ緊張してしまった次第。