アメリカショービズの奥深さ、ちょっと驚きのイタリアン

 朝ゆっくり目に起きて、ブランチで雑炊を作る。大根と椎茸の煮物を小さく切って
 出汁に入れて卵を溶いた雑炊。うまい。具に味がついているのが良い。
 お昼前後に会社で少し仕事。で、その後、


 近所のIrving Arts Centerで今シーズンの最後を飾るミュージカルコメディの
 古典的名作『Hello,Dolly!』を観る。Tonyで2001年に『The Producers』が12個
 とるまで11個という記録を持っていた1964年の作品。
 主要キャストが演技・歌とも素晴らしくちゃんと見せる。アンサンブルは学生に
 違いないと思わせる若者も混じっていて、コーラスなんかちゃんと響く。
判りやすいノリの良い曲が多いんですが、特に「Before the Parade Passes By」と
 「Hello,Dolly」が良かった。
 テキサスのこんな街でこんな芝居ができるっていうのは米国におけるミュージカル
 の奥深さを実感させる。ブロードウェイオリジナルキャストの凄さは米国中に
 あるであろうこういう小さなプロダクションが底辺を支えているからに違いない。
 定員250人の劇場の最前列で。これ、来シーズンまた来よう。


 その後ダウンタウンのStoneleigh Hotelにあるイタリア食堂のBollaへ。
 勇気を出してイタリアンにしてみたら、これが正解。6皿からなる
 Tasting Menuを頼んだら、ニューヨークを通り越して(ってニューヨークでイタ
 食べた事ないから本当はわからないんですが)東京で食べられる上等なイタリアン
 のよう。プレゼンテーションがとても上品。全般的にちょっと塩辛い味付けだった
 のを除けば、想像を遥かに超えるレベルだった。素晴らしい。
 心配なのは客の入り。6時に入って小一時間は我々だけ。8時過ぎに店を出ると時も
 ほかに数組しか客がおらず、大丈夫?って感じ。テキサンには繊細過ぎかしら。