寒いダラス、舞台版『Sweeney Todd』

 朝7時過ぎにホテルを出る。
 機内で少し書類を読み資料を作る。
 ダラスに着くと午後2時で、快晴だが寒い。やっと普通の真冬の天気になった感じ。
 クリーニング屋に寄り、帰宅して、少し昼寝。


 夜、Majesticで舞台版『Sweeney Todd』。
 素晴らしい。オリジナル。
 オーケストラは無く、10人の役者が自分達で楽器を演奏しながら唄い演じる独特のスタイル。
 舞台はシンプルでいろんな工夫がしてある。大きな場面転換は無く、パイ屋のキッチンカウンターを縦横に向きを変えながら、ある時は棺おけにある時は裁判の判決台にと使う。これもみな役者達が自分で演じながらやる。衣装は黒と白と、喉を切られた後で着る血の赤がついた白衣。Mrs.Lovettの衣装は黒なんですが、最初は穴開きストッキング履いてたのが人肉入りパイで繁盛し始めた後はちゃんとしたストッキングで胸が大きく開いたブラウスに変わる。映画のカーターはどうだっただろう。思い出せない。
 2004年にウェストエンドで、2005年にブロードウェイでリバイバルされTonyを獲ったバージョンだが、脇役にはオリジナルキャストが何名か。皆歌が上手い。オケが無いので純粋に歌の上手さでしか盛り上がれない訳なので、実力がいるはず。
 Sweeney役のDavid Hess、Mrs.Lovett役のJudy Kaye、Tobias役のEdmund Bagnell、乞食女役のDiana DiMarzoが特に、Johanna役のLauren Molina、Anthony役のBenjamin Magnusonもよろしい。覚えておこう(覚えられませんが)。KayeはブロードウェイでLuponeが休演した時に代わって演じたとのことで前評判も高かったが、噂に違わぬ良い役者でした。
 Sondheimのは僕の好みとは合わないのですが、今回は感動。
 それにしても皆楽器もそこそこ音だしていて、プロってのは凄いもんです。


 帰って冷蔵庫にとっておいた出汁を使って雑炊を作って食べる。寒いからうまい。