松茸アゲイン、『The Lives Of Others』、『The Two and Only』

 朝起きるとやはり体がだるく熱っぽい。
 日本にいる頃医者に処方してもらった風邪薬を飲んで夕方まで家を出ず。
 食欲はある。
 朝は有りもので。長ネギを久しぶりに買ってきたので、納豆に入れて食べる。うまい。
 昨日再び松茸を手に入れたので、松茸ご飯に加えて、ちゃんと出汁をとってお吸い物
 を作る。出汁は野崎さんの料理本に従って。昆布を沸騰前に取り出し、沸騰させた
 後火を止めて差し水をしてかつおぶしを入れ、2分して漉す、というもの。
 どっちもおいしい。


 ケイブルのオンデマンドで見逃していた独映画『The Lives of Others』。壁崩壊直前の
 旧東ドイツを舞台に、反体制者を取り締まる秘密警察官と監視される作家・その友人達
 の話。盗聴で反国家的行為を発見しながらもその正当性に感化され、作家を助けて
 左遷される警官。自分は監視されていないと思っていたのに完全に監視されていた事を
 後から知り逮捕されなかった理由を調べるうちに、自分の盗聴記録を発見するに至り、
 事実とは異なる報告をしていた警官の存在を知る作家。最後は郵便配達になっている元
 警察官が仕事中に書店のショーウィンドウにその作家の最新作を見つける。手に取ると
 「XXに捧げる」との献辞。XXは元警官のコードネイム。うまい。9点。


 夜は腹話術のショー『The Two and Only』今年トニー賞を受賞したショウです。
 Jay Johnsonが腹話術(Ventriloquism)の歴史を自身の半生を重ねてたどる形。
 昔は魔術と観られていたとか。
 ツアー途中に自分の恩師(であり自分の人形を作ってくれた作者でもある)を
 訪ねたところ数日前に亡くなっていた事を知り、その未亡人がプレゼントがあるからと
 彼のホテルを訪ねてくる。プレゼントは恩師のパートナーだった人形。
 恩師が死ぬ間際にこの人形はJayに渡すようにとの遺言だったと。
 未亡人の求めに応じて昔恩師がやっていたのと同じシーンを演じるJay。
 あまりに昔のままそっくりであっけにとられる未亡人。感動しました。
 それにしても、凄い。強弱、声の質、等自由自在という感じ。一番好きなのは猿の相棒。
 行ってよかった。素晴らしい。
 そういえば、いっこく堂はどうしているんでしょ。