ミュージカル2本は「SPAMALOT」と「tick tick...Boom!」

 夜中寝たり起きたりして9時頃目が覚める。
 久しぶりにごはんで朝食。
 今日はミュージカル2本。
 

 一本目は「SPAMALOT」。2005年のトニー賞作品。
 モンティ・パイソンの映画をベースにした、アーサー王伝説のミュージカル。
 笑った。ブラックとバカバカしさをベースにぎりぎり下品にならないところで
 とめるのがパイソン流ですが、良くできてた。セリフがわかったらもっと
 楽しかっただろうに。歌と踊りもブロードウェイのヒットミュージカルを良く
 研究したことが伺える、耳に馴染みやすく、観客が乗りやすい構成。
 「Phantom of the Opera」調に歌い上げる「The song that goes like this」、
 2幕目の真ん中くらいにLady of the Lake役女優が出てきて歌う
「The Diva's Lament」が特に可笑しい。最後は歌詞字幕付きで観客も含めて
「Always look the bright side of life」をみんなで合唱し、締めに派手な
 紙吹雪が会場にまかれ、観客は根拠なく気分を良くして帰る仕掛け。面白い。
 Lady of the Lakeが登場する場面はLaker Girlsと呼ばれるチアリーダに
 囲まれていて、これもおかしい。いろんなスタイルの歌を半分茶化して
 歌うLady役は歌の上手なコメディセンスのある役者だったらやりがいのある
 役に違いない。
 「脳天気」という言葉がぴったり。心に残るものはないけど、ただただ楽しい。
 素晴らしい。
 「Camelot」とあわせてプログラムに組むダラスサマーミュージカルも偉い。
 「SPAMALOT」は当然「Camelot」のパロディにもなっている訳ですね。


 二本目は「tick tick...Boom!」。トニー賞をとって、映画にもなった「Rent」
 っていう有名なミュージカルがありますが、その曲を作ったJonathan Larson
 が書いた自伝的ミュージカルがこれ。このまえテレビで映画の「Rent」を
 観て、曲が素晴らしかったのが記憶に残っている時に新聞でこれやるのを
 見つけてチケット買ったもの。
 150人も入れば一杯になる舞台と客席の区別が無いような小さな芝居小屋で。 
 ミュージカル作家としてブレイクしようと足掻く30歳手前の主人公と
 その友人、恋人の3人芝居。バンドもキーボード、ドラム、ギター、ベースの
 4人構成。ロック・バラード調の曲を2重唱・3重唱で掛け合うように
 歌うのがこの作家の特徴だと思うけど、これはRentと同じ。なかなか良かった。
 このLarsonという作家、「Rent」の舞台が完成する前に亡くなってしまった
 ことでも有名。

 
 ミュージカルの間にノースパークに行って、バーゲンでジャケットを買う。
 「SPAMALOT」もう一回観たいなあ。